【 Art Market Review 】注目の新鋭ロッカクアヤコ、1000万円超えも

最近の若手作家の中で、目を見張る価格上昇率なのがロッカクアヤコ(1982~)。30~40歳代では頭一つ抜け出した感がある彼女の作品のオークションでの動向をリポートする。

SBIアートオークション Modern and Contemporary Art, No. 28

出品数426点、うち落札数360点  落札率=84.5% 落札総額=3億3272万3750円
(7月14日  東京・代官山のヒルサイドフォーラム)

段ボールやキャンバスに筆を使わず手指でペインティングする独特の手法。そして作風はカラフルで可愛らしさがある中に、大きくシンボリックな独特な目つきの少女をモチーフにした作品を多く描いているロッカクアヤコ。そんな彼女の作品が市場でも評価されてきている。

今回のセールでは段ボールに描かれた作品1点とキャンバス作品2点が出品された。

2007年制作の87.0cm×77.0cmの段ボールにアクリルでペイントされた「作品」が落札予想価格80万~140万円のところ224万2500円で落札。また09年制作で、キャンバスにアクリルでペイントされた130.0cm×90.0cmの「無題」が落札予想価格300万~500万円のところ1069万5000円で落札された。会場、電話、書面入札と多くのビットが入り、大いに盛り上がった。同じくもう1点、07年制作のキャンバスにアクリルでペイントされた53.0cm×65.2cmの「無題」も予想の200万~300万円に対し、落札価格は632万5000円に達した。

 

オークション市場で初めて1000万円を超える価格で落札されたロッカクアヤコの作品だが、今回出品されたような1辺が1mを超える大型の作品の落札価格平均を見ると、13年の時点では100万円を切っていた。それが、3年後の16年にはおよそ2倍の199万円まで上昇、さらにその2年後の18年は3.5倍以上の740万円まで上昇した(パフォーマンス指標のグラフ参照)。この5年で7倍以上に高騰したのである。

現在ドイツのベルリンを拠点に活動し、7月までオランダで個展を開催していた。日本、ヨーロッパだけでなく、最近ではアジアのマーケットでも注目されつつあり、それも相場上昇の一因になっているとみられる。

(月1回配信します)

※アート・コンサルティング・ファーム提供  ⇒リポート全文はこちら

SBIアートオークションの次回開催予定は10月27日  

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