12日の米国市場でアマゾン・ドットコムが大幅に6日続伸し、2.37%高の1796.62ドルで終えた。一時は1798.00ドルまで上昇して6月21日に付けた上場来高値を更新し、1800ドルの大台を試す展開だった。中興通訊(ZTE)の制裁見直しの合意、ムニューシン米財務長官による対中貿易協議の再開の言及などで貿易摩擦への警戒感がやや和らいだ。
この日はフェイスブックとマイクロソフトも2.16%高で、そろって上場来高値を更新。ナスダック総合株価指数が約3週間ぶりに史上最高値を更新したのは、これら大型ハイテク株の「ハットトリック」でモメンタムが高まったことが大きい。
アマゾン・ドットコムに関しては11日に小売大手ウォルマートが日本の西友を売却する方針と伝わり、ネット小売での競争激化が予想される状況だったが、特に警戒する動きは見られなかった。ウォルマートは0.01%安で小安く終えた。(片平正ニ)
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