あす12日は市場関係者が注目する決算発表がある。世界の設備投資の動向を反映する安川電機(6506)と、日経平均株価への寄与度が大きいファーストリテイリング(9983)だ。
2月期に決算期変更した安川電は2018年3~5月期決算を発表する予定。キーエンス(6861)やファナック(6954)といった3月期決算の企業とともに、省力化投資やファクトリー・オートメーション(FA)関連は株式市場からの期待値も大きく、それらの先陣を切る安川電は試金石になる。アナリスト予想の平均であるQUICKコンセンサス(8社平均)の3~5月期の営業利益は166億円を見込んでいる。第1四半期の着地が投資家のセンチメントを大きく左右する。
ファストリは17年9月~18年5月期決算(9か月)を発表する。QUICKコンセンサス(4社ベース)の営業利益は2303億円で、会社予想の18年8月期通期の営業利益2250億円をすでに超過する水準だ。「決算発表直前で業績上ブレ期待の強気」と「好材料出尽くしの弱気」の綱引きで、売買が膨らむことも考えられる。(山口正仁)
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