米金利低下・ドル安じわり 強い雇用統計でもインフレ懸念高まらず

6日の米国市場でドル指数が3日続落し、0.46%安の93.96で終えた。6月13日以来、約1カ月ぶりに94を割り込んで終えた。

この日発表された6月の米雇用統計で非農業部門の新規雇用者数(NFP)が前月比21万3000人増となり、市場予想(19万5000人増)を上回った。一方で失業率が4.0%、平均時給が前年比+2.7%となり、市場予想を下回ったことでインフレ懸念が高まることは無く、米BEI(ブレーク・イーブン・インフレ率、債券市場が織り込む期待インフレ率)は横ばい圏で推移している。米長期金利が上がりにくい状況は続きそうだ。

平均時給・非農業部門新規雇用者数と米BEIの推移

ドル指数と米長期金利は7月に入って正相関の関係にあり、米株が持ち直す中でじわり金利低下・ドル安が進行している。米金利がさらに低下するようだと、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ観測を受けて上昇基調にあったドル指数のトレンドがさらに変化する恐れがありそうだ。(片平正ニ、池谷信久)

米債利回りとドル指数の推移

※ドル指数(緑・左軸)、米10年債利回り(白・右軸)

(QUICK FactSet Workstationより)

 

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