米朝首脳会談が終わり、市場の関心は12日~13日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)、14日の欧州中央銀行(ECB)理事会、14日から15日に開かれる日銀の金融政策決定会合と中銀イベントにシフトしよう。FOMCでは米連邦準備理事会(FRB)が25ベーシスの利上げを実施するとの見方で織り込みが進んでいるとみられる。注目はFOMCメンバーの政策金利見通しだ。3月時点で3回だった18年の利上げ回数の中央値が4回に切り上がるかが焦点のひとつ。CMEフェドウォッチツールによると、18年中に4回以上利上げする確率は5割弱となっている。声明文で欧州や新興国への言及があるのか、FOMCの結果が待たれ、東京株式市場はこの日も動きづらい。結果を受けた14日木曜の朝が「決戦」となりそうだ。
これらに先立って米国時間12日朝に発表された米5月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で2.8%上昇し、2012年2月以来6年3カ月ぶりの高水準となった。ガソリン価格上昇の影響が大きいが、食品とエネルギーを除いたコア指数も2.2%上昇しており、全般的に物価は上昇傾向にある。(エクイティコメント:山口正仁、デリバティブズコメント:池谷信久)
※QUICK特設サイト「US Dashboard」より
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