14日の米国市場で事務機器大手のゼロックスが4営業日ぶりに急反落し、4.30%安の28.87ドルで終えた。一時は27.11ドルまで下げて52週安値を更新し、下落率が10%を超えた。
ゼロックスは13日、富士フイルム(4901)による買収契約を終了すると発表した。買収に反対する大株主のカール・アイカーン氏らと和解するという。富士フイルムは買収戦略の見直しを迫られることになるが、ゼロックス側で買収交渉を担っていたジェフ・ジェイコブソン最高経営責任者(CEO)ら経営陣は辞任した。
JPモルガンは14日付のリポートで「余りに不確実性が高まっている」とし、投資判断をオーバーウエイトからニュートラルに引き下げた。今後数カ月以内で、新たな経営陣がゼロックスの買収企業を見つけることは無さそうだなどと指摘した。(片平正ニ)
※QUICKエクイティコメントで配信したニュースを再編集した記事です。トレーダーやディーラー、運用者の方々へ日経平均先物・オプション、債券現物、先物を中心に旬のマーケット情報をお伝えしています。ライター独自の分析に加え、証券会社や機関投資家など運用・調査部門への独自のネットワークから情報を収集し、ご提供しています。