ベーカー・ヒューズが9日に発表した米国内のリグ稼働数が前週比4減の796となり、1月19日以来2カ月ぶりに減少に転じた。前の週の3月2日時点でリグ稼働数は800に達し、2015年4月以来、約3年ぶりの高水準を回復していたが、ひとまず稼働増に歯止めが掛かった格好となっている。
リグ稼働数はWTI原油先物の遅行指標として知られる。WTIが清算値ベースで年初来高値を記録したのは1月26日(66.14ドル)だった。そこから約1カ月半遅れてリグ稼働数がピークアウトしたところをみると、リグ稼働数の増加による供給過剰懸念はひとまず和らぎそう。
【WTI原油先物とリグ稼働数の推移】
QUICK FactSet Workstationより作成
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