QUICKがまとめた9日時点のFX大手8社の建玉状況、「QUICK店頭FX建玉統計」で円に対するドルの買い建玉は前の週に比べ5.23%減の50万5666(単位:1万通貨)だった。減少は2週ぶり。一方でドル売り建玉は同35.19%増の14万6393(同)だった。ドル買い建玉の比率は77.5%と前の週から5.6ポイント低下した。1ドル=105円台からじりじりと円安・ドル高の展開となった場面で日本の個人投資家はポジションの解消に動いたようだ。
米商品先物取引委員会(CFTC)が9日に発表した6日時点の建玉報告によると、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の通貨先物市場では投機筋(非商業部門)による円の売越幅が3週続けて縮小。売越幅は8万6845枚とほぼ5カ月ぶりの低水準だった。ただ「8万枚台という絶対水準は依然として大きいと捉えられがちで、さらなる円ショート巻き戻し懸念からくる円高センチメントがくすぶり続けやすい」(みずほ証券の山本雅文チーフ為替ストラテジスト)との指摘があった。
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