1日前場の東京市場で日経平均の2倍の値動きに連動するレバレッジ型ETFの日経レバ(1570)が大商い。優先市場の売買代金ランキングのトップとなり、前場だけで1253億2362万円の大商いだった。売買高は前場を終えた時点で664万3328口となり、25日移動平均(1002万口)の66%ほどとなっている。
日経平均株価が大幅安となる中、さらに2倍の値動きを取れる日経レバに短期の投資家の押し目買い、空売りなどで商いが膨らんだようだ。
日経レバの純資産は2月27日に4821億円となり、2016年11月15日以来、1年3カ月ぶりの高水準を回復していた。指数の値動きが荒っぽい中で投資家需要が高まっているとみられ、大台の5000億円が視野に入っている。
一方、純資産を基準価額で割った口数は26日に2468万口でピークを付け、28日まで減少傾向にあった。日経平均の下落に伴う見切り売りが出れば、組成の際に買い持ちしていた日経先物の売りが出る恐れがあるが、今のところ口数の減少が少ないことから、日経レバ経由の先物売りが警戒される状況ではなさそうだ。
【相場が荒れる中で日経レバの純資産が高止まり(単位・億円)】
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