22日の米債市場で金利上昇は一服。前日に一時2.95%まで上昇した10年債利回りは2.90%近くまで低下する場面があった。今週の米金利上昇の背景には、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ加速観測のほか、中期ゾーンの入札(2年、5年、7年)への警戒感もあった。入札を終えたことで、需給面の不安はやわらぐかもしれない。
ただ、米BEI(ブレーク・イーブン・インフレ率、債券市場が織り込む期待インフレ率)は高水準を維持している。
シティグループのエコノミック・サプライズ指数を見ても、発表される経済指標は上振れるケースが多い。2%台前半に向かうような金利低下は期待できない状況にある。
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