コロプラ株急落 任天堂の「白猫」提訴でどうなる?

コロプラ(3668)は10日、主力スマートフォン(スマホ)向けゲーム「白猫プロジェクト」に関し、任天堂(7974)から特許侵害の訴訟を起こされたと発表した。任天堂は同ゲームの配信差し止めと約44億円の損害賠償を求めている。コロプラは特許権侵害の事実はないとして争う姿勢をみせているが、東京株式市場でコロプラ株は急落している。

11日午前の東京株式市場でコロプラの株価は前日比270円(22%)安の955円まで下げる場面があった。

※QUICK端末のナレッジ特設サイト「ゲームフォロワーウオッチ」より

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任天堂は2016年9月から特許権の侵害を指摘していたという。一部報道によれば、任天堂が今回訴えている特許侵害は5件。うちの1つは「タッチパネル上でジョイスティック操作をする際に使用される特許技術」という。任天堂は2004年発売のスーパーマリオ64DSのころにタッチパネル上でのジョイスティック操作の特許を取得していた。
 
任天堂が問題にしているコロプラの白猫プロジェクトは「ぷにコン」という操作方法が売りのひとつ。「ぷにコン」はスマホ画面をタップしすると白い半透明のぷにっとした物体が出現し、その状態からスライドやフリック、長押しなどの操作を行うことで攻撃やスキル発動、回避などさまざまなキャラクター操作ができる。
 
タッチパネル上から操作するスマホゲームがたくさんあるなか、白猫プロジェクトがターゲットにされたのは「ぷにコン」をコロプラが特許申請したことにあるとみられる。
 
訴訟の行方は不透明だが、仮にコロプラ側の勝ったとしても影響は小さくないとみられる。白猫プロジェクトは配信開始から3年以上経過し、ひところの勢いがなくなったとはいえ、依然としてコロプラの稼ぎ頭だ。
 
コロプラは白猫プロジェクト単体の課金売上は開示していないが、配信開始年ベースでの開示では白猫プロジェクトが所属する2014年アプリが売上全体の約45%を占めている。ファミ通が2017年12月に発表した「ファミ通モバイルゲーム白書2018」によると、17年のモバイルゲーム課金売上ランキング(集計期間:2017年1月1日~10月3日)で白猫プロジェクトは第9位(課金売上149億円)。スマホゲーム市場での存在感はなお大きい。
 
今回の訴訟で任天堂が求める賠償金44億円は、コロプラの今期純利益予想55億円に匹敵する。配信差し止めも求めているため、白猫ユーザーの課金意欲が低下する恐れがあり、白猫プロジェクトの課金売り上げが減少する可能性もありそうだ。
 

【QUICKエクイティコメント・本吉亮】

※QUICKエクイティコメントで配信したニュースを再編集した記事です。QUICKエクイティコメントは、国内株を中心に相場動向をリアルタイムでLIVE解説するQUICKのオプションサービスです。

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