28日にドル指数(DXY)が92.64で終えた。QUICK FactSet Workstationによれば終値ベースで9月22日(92.17)以来、3カ月ぶりの低水準だ。米10年債利回りが2.43%に低下する中、ユーロや円に対してドルが売られる展開に。米マーケット・ウォッチによれば、この日の米10年債利回りは5.4bps低下し、一日の利回りの低下幅としては9月5日以来、3カ月ぶりの大きさを記録したという。税制改革法案が成立して来年の景気刺激効果が期待される半面、米債市場では米連邦準備理事会(FRB)の利上げが順調に進むことで景気減速懸念を織り込む動きとなっているのかも知れない。
足もとでは、2年債利回りが急上昇してイールドカーブのフラット化が急速に進んでおり、2年債利回りとDXYの逆相関の動きが強まっている。
米債利回りとドル指数の推移
※米10年債利回り(白)、2年債利回り(緑)、ドル指数(青)
(QUICK FactSet Workstationより)
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