健闘した日本の中小型株 17年、世界34指数で上昇率2位

2017年は世界の株式市場で日本の中小型株の健闘が目立った。日経ジャスダック平均株価の昨年末から前日27日までの上昇率は43.7%に達し、世界の主要34株価指数の中で比較すると、上昇率は2位だった。27日には1990年7月以来約27年ぶりの高値を付けた。好業績で独自の経営ノウハウを持つなど、小粒だがキラリと光る銘柄に個人や外国人の資金が流入した。

日経ジャスダック

世界の主要株価指数で上昇率が最も高かったのはアルゼンチンのメルバルの72.6%だが、日経ジャスダック平均はこれに次ぐ。米国の代表的な中小型株指数であるラッセル2000は13.8%にとどまった。

いちよし証券投資情報部の宇田川克己課長は「業績が改善したマクドナルドが代表するような伝統銘柄の復活が貢献した」と分析する。マクドナルド株は今年1年で64.7%上昇した。

岡三証券の小川佳紀日本株式戦略グループ長は「業績の裏付けがあり、株価が上昇しているジャスダック銘柄に海外機関投資家の目が向かった」と話す。

代表例は、100円ショップ大手のセリアで72.8%上昇した。POS(販売時点情報管理)データを活用するなど、他社にない経営ノウハウを持つうえ、最近はDIY関連商品を中心に女性客の開拓にも積極的だ。QUICK・ファクトセットによれば、米運用大手キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメントの保有比率は昨年末の3.84%から直近は6.42%に上昇した。

株価が2.3倍になったハーモニック・ドライブ・システムズにも外国人の買いが目立った。同社はロボットや半導体製造装置向けの減速機を手掛ける。

過去は、日経ジャスダック平均は日経平均にほぼ連動するケースが多かったが、日経平均の年初来の上昇率は19.9%にとどまり、昨年末以降は2つの指数の勢いに差がみられる。海外勢は日本の大型株は一通り保有しており、物色の裾野を広げる動きは来年も続くとみられる。

世界の主要34株式指数の上昇率ランキング

1位 メルバル(アルゼンチン)       72.6
2位 日経ジャスダック(日本)       43.7
3位 BIST100(トルコ)         43.5
4位 ハンセン(香港)           34.5
5位 東証マザーズ(日本)         30.9
6位 ナスダック総合(米国)        28.9
7位 SENSEX(インド)        27.4
8位 ボベスパ(ブラジル)         26.3
9位 ペルーゼネラル(ペルー)       25.9
10位 ダウ工業株30種平均(米国)      25.4
11位 BUX(ハンガリー)          22.5
12位 NZX50(ニュージーランド)      21.7
13位 EGX30(エジプト)          20.7
14位 OBX(ノルウェー)         20.5
15位 TOPIX(日本)          20.5
16位 韓国総合(韓国)           20.2
17位 日経平均(日本)           19.9
18位 S&P500(米国)           19.8
19位 ジャカルタ総合(インドネシア)    18.5
20位 FTSE/JSEトップ40(南アフリカ)18.4
21位 ST(シンガポール)         17.7
22位 FTSE MIB(イタリア)     15.4
23位 SMI(スイス)           14.7
24位 DAX(ドイツ)           13.8
25位 ラッセル2000(米国)          13.8
26位 加権(台湾)             13.3
27位 CAC40(フランス)         10.4
28位 オールオーディナリーズ(豪州)      7.9
29位 FTSE100種(英国)          6.7
30位 IPC(メキシコ)            6.6
31位 TA125(イスラエル)           6.1
32位 S&P/TSX総合(カナダ)       6.0
33位 上海総合(中国)             5.6
34位 RTS(ロシア)            ▲0.3

(注)指数は一部略称、昨年末から27日までの騰落率(一部26日時点)、▲は下落。

【日経QUICKニュース(NQN) 太田明広】

※日経QUICKニュース(NQN)が配信した注目記事を一部再編集しました。QUICKの情報端末ではすべてのNQN記事をリアルタイムでご覧いただけます。

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