トルコリラが対ドルで急落(1カ月余りで最大の下落)、対円でも再び29円を割り込んだ。トルコの中央銀行は14日の金融政策決定会合で、4つの政策金利のうち後期流動性貸出金利を0.5%引き上げ、12.75%とした。他の3つの金利は据え置いた。
利上げ幅のエコノミスト予想の中央値は1.0%であったことから、0.5%という利上げ幅に対する失望売りが膨らんだ。「引き上げ後の12.75%でも、インフレ率13%近辺には届いていない。引き続き、トルコリラは不安定となる」との見方が広がったようだ。
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