任天堂の株価が大幅高、ファイアーエムブレムの新作好調
任天堂の新作ゲームが一般消費者から株式市場まで幅広い世界で人気だ。任天堂はスマホ向けゲーム市場に「ファイアーエムブレム」の新作を投入した。「ガチャ(有料の電子くじ引き)」型課金を初めて導入したゲームの出足は好調で、業績貢献への期待が高まっている。
任天堂は2日、人気シリーズ「ファイアーエムブレム」の新作ゲームを米グーグルの基本ソフト「アンドロイド」と米アップルの基本ソフト「iOS」向けに配信した。3日の15時時点でアップルが運営するアプリ配信サービス「アップストア」の売り上げランキングで4位につける好スタートとなった。
新作ゲームの人気を好感し、3日の東京株式市場で任天堂株は前日比6%高まで上昇する場面があった。
1600円でガチャ5回、神竜の巫女「チキ」登場
ゲームの任天堂への収益の貢献度合いを図るため、課金してみた。利用者はゲームのレアキャラクターを獲得するために「オーブ」を購入する。1人のキャラクター獲得に必要なオーブは5個で、5人のキャラクターを連続で仲間に入れるとややお得になり合計20個のオーブで足りる。オーブ23個の購入に1600円かかるため、レアキャラを求めて1600円課金し5回ガチャを回すのが一般的なスタイルになりそうだ。
キャラクターのレアリティ(重要度)は☆3と☆4、☆5に分かれる。☆3の提供割合は57.07%で☆4が35.43%、☆5が7.5%になっている(3日時点)。実際に5回連続でガチャを回すと☆4のキャラが2人、☆3のキャラが3人とまずまずの確率だった。☆3のキャラとして、ファイアーエムブレムシリーズの第一作目から活躍している神竜の巫女「チキ」を手に入れた。
さらに1600円の課金してみた。すると、☆5のアリティアの王子「マルス」、聖王の軍師「ルフレ」を手に入れた。懐かしのキャラクターとスマホゲームで再会するのはプレイヤーにとって喜びの一つだろう。
定番の内容で面白さに安心感、課金率の高さで業績貢献か
ゲームの内容自体は従来のファイアーエムブレムシリーズと同様だ。画面の小さいスマホに合わせるため味方が4人、敵が4人と小規模の戦いに変化したものの、これまでファイアーエムブレムを楽しんできたファンにとって安心して楽しめるゲームになっている。
任天堂の看板タイトルの「マリオ」や「ゼルダ」と比較すると、難易度の高い「ファイアーエムブレム」はコアな層を獲得してきた。新作のスマホゲーム「ファイアーエムブレムヒーローズ」は利用者の数では「スーパーマリオラン」に届かないものの、課金率の高さで任天堂の業績をけん引していきそうだ。
【QUICKコンテンツ編集グループ:片野哲也】
(QUICK NewsLine)
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