スクエア正念場、赤字体質からの脱却いつ?【米決算プレビュー】

モバイル決済サービスを手掛けるスクエア株がさえない。25日の終値は72.65ドルと相場上昇に歩調を合わせて回復しているものの、昨年10月につけた上場来高値(101.15ドル)の7割程度にとどまる。2019年1~3月期決算で赤字幅が拡大することが嫌気されている。決算発表は5月1日の大引け後(日本時間28日)の予定だ。

▼市場予想
19年1~3月期     
売上高     4億8000万ドル(56%増)
純利益     4300万ドルの赤字(2400万ドルの赤字)
EPS      0.08(0.06ドルの赤字)   
※QUICK FactSet Workstationの4月25日時点のデータを使用。()内は前年同期比

2018年10~12月期の純損益は2800万円の赤字と、前年同期(1600万円の赤字)から赤字幅が拡大した。市場予想によると、19年1~3月期は決済サービスや中小企業向け少額貸し付サービスが堅調だったようだ。決済取扱高は230億ドルと3割近く増えたもようだが、赤字は続く見通し。将来の成長に向けた研究費や販管費の増加が収益を圧迫しそうで、赤字体質の定着が懸念される。

年初からの株価をみてもスクエア株はS&P500種株価指数やダウ工業株30種平均を下回って推移している。野村インスティネットは3月末のリポートで「18年10~12月期決算で大型加盟店の決済処理額の伸び率が鈍化したことは懸念材料。しかし投資家は大局観を見失っている。マーケティングの効果や調整後の手数料率といった、カギとなるデータを見過ごしている」と指摘。投資判断は「BUY」、目標株価を105ドルとした。

一方、ウェドブッシュ証券はバリュエーションを総合的に判断したうえで、目標株価を75ドルとしており、現水準程度が妥当とみている。(根岸てるみ)

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