ソフトバンクGやJDIの業績期待広がる 10月のコンセンサスDIはマイナス幅拡大

株式市場でソフトバンクグループ(ソフトバンクG・9984)の業績期待が高まっている。3カ月前と比べて純利益の上方修正率が大きい銘柄をランキングしたところ、5位にランクインした。5日に予定されている同社の2018年7~9月期決算が注目される。ランキングの対象は5社以上のアナリストが業績を予想する421銘柄。

市場予想によると、ソフトバンクGの2019年3月期の連結純利益は7月末時点で6505億円だったが、10月末に7718億円に上方修正された。国内通信の事業が堅調に推移するほか、投資ファンド「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」が収益を押し上げるようだ。ただ、同ファンドはサウジアラビアの政府系ファンドから出資を受けており、サウジ総領事館で著名記者が殺害された事件の影響が懸念される。状況しだいでは今後、運用の見直しを迫られるかもしれない。

ランキングの首位は、経営再建中の液晶パネル大手ジャパンディスプレイ(6740)だった。足元では収益回復期待が高まっているものの、中長期的な業績の安定は不透明との見方もある。

10月30日に18年4~9月期決算を発表したソニー(6758)もランキングに顔を見せた。同社はこの日、19年3月期の連結純利益を前期比44%増の7050億円に上方修正した。従来予想は2%増の5000億円だった。ゲーム事業が好調に推移するほか、音楽や半導体事業の利益も想定を上回るようだ。ただ、市場予想は6390億円と、会社予想より慎重にみている。

一方、下方修正率が大きかったのは、プラント建設大手の千代田化工建設(6366)や、ヤマダ電機(9831)だった。

アナリストによる主要企業の業績予想の変化を示すQUICKコンセンサスDI(10月末)は、金融を含む全産業ベースでマイナス10だった。前月のマイナス4から6ポイント悪化してマイナス幅が拡大した。輸送用機器や電機、鉄鋼といった製造業の弱気見通しがDIを押し下げた。

※QUICKコンセンサスDI(QCDI)とは
 アナリストが予想連結純利益を3カ月前時点に比べて3%以上、上方修正した銘柄を「強気」、下方修正した銘柄を「弱気」と定義し、「強気」銘柄が全体に占める比率から「弱気」銘柄の比率を差し引いて算出する。DIがマイナスなら、下方修正銘柄が上方修正銘柄を上回っていることを意味している。5社以上のアナリストが予想している銘柄が対象で、主要企業の業績に対する市場全体の期待値が上向きか、下向きかが分かる。

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