信和(3447)が20日、東証2部に新規上場した。初値は売り出し価格(公開価格)の1150円を3.8%下回る1106円だった。今年の新規株式公開(IPO)銘柄のうち、初値が公開価格を下回ったのは今回が初めて。人気が集まらなかった背景には、2018年3月期の業績が減益見通しと、成長性に対する懐疑的な見方があったのかもしれない。ただ、前場は初値比1%高の1117円で終えた。
【信和の株価】
【2018年IPO銘柄の初値騰落率】
18年3月期は連結売上高が前期比8%増の164億円、営業利益は12%減の23億円、純利益は12.5%減の14億円の見通し。原材料価格の上昇と人員強化に伴う販売費及び一般管理費の増加が営業利益の下押し要因となるようだ。配当性向40%以上を目標としているため、1株当たり配当金は同水準の43円を予定している。同社は建設現場で使用される足場(仮設資材)などを製造販売している。
【信和の概要】
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