2018年の有望投資対象は「日本株」 QUICK月次調査<債券>

緩やかな景気回復と低金利が続く適温相場(ゴルディロックス)となった2017年。日米欧など世界の主要株式相場が上昇し、債券相場にも資金が流入しました。しかし、12月の「QUICK月次調査<債券>」※によると、18年は債券より株式が相対的に優位とみる債券市場関係者が多く、なかでも日本株の投資魅力が高まるとの予想が目立ちました。調査期間は12月26~28日、回答者数は証券会社および機関投資家の債券担当者143人です。

※QUICKでは株式や債券、外為部門などの市場関係者を対象に毎月、足元の景気や相場動向についてアンケートを実施。結果を「QUICK月次調査」として各部門ごとに公表しています。

日経平均2万5000円台、国内長期金利は0.011%

18年に最も有望と思われる投資対象を挙げてもらったところ、有効回答数135人のうち45人(33%)が「国内株」と回答しました。次に「外国株(先進国)」が33人(24%)、「外国株(新興国)」が13人(10%)と続きました。債券市場関係者が予想する日経平均株価の最高値は平均で2万5194円、最安値は2万0770円でした。市場関係者からは日本株相場について「日銀が購入する方針に変化がないので3万円を目指す展開もあるかもしれない」といった強気な声も聞かれました。

投資対象

※上段が2017年12月調査 下段は2016年12月調査の「2017年に最も有望な投資対象は?」の回答

株式が優位との見方が多くなった一方、債券相場については消極的なスタンスが目立ちました。日本国債を有望な投資先として挙げた人は3人(2%)、米国債は7人(5%)にとどまりました。また、新発10年国債の利回りは最も低い予想が平均で0.011%、高い予想が平均で0.180%でした。日本国債のリスク要因について挙げてもらったところ、有効回答数137人のうち86人(63%)が「日銀の金融政策」と回答しました。市場ではリスク要因について「年後半は再来年の消費税増税をにらんで、日銀の緩和政策の変更があるかに注意する必要がある」「景気、インフレ率の上昇が続き、日銀の長期金利ターゲットの引き上げ観測が強まり、国内金利は水準を切り上げてくる」などの指摘がありました。

<各マーケットの最高値(最高利回り)と最安値(最低利回り)の予想>

                 最高値      最安値   
・日本10年国債利回り(%)    0.180%    0.011%
・日本20年国債利回り(%)    0.765%    0.513%
・米10年国債利回り(%)     2.786%    2.240%
・ドイツ10年連邦債利回り(%)  0.716%    0.300%
・日経平均株価(円)      2万5194円  2万0770円
・円ドルレート(円)       107円90銭   118円40銭
・原油価格(WTI先物)(ドル) 66.2ドル    49.5ドル

日本債券のリスク要因

 

国内債券に対するアンダーウエートが減少

毎月定例の相場見通しの調査では、前回に比べて利回り上昇を予想する結果になりました。新発10年物国債の金利見通しは1カ月後が0.055%、3カ月後が0.069%、6カ月後が0.090%と、11月調査(0.049%、0.066%、0.085%)に比べていずれも上昇しました。今後6カ月程度で注目する債券価格変動要因で最も多かったのは「短期金利/金融政策」が59%、次いで「海外金利」が20%でした。

資産運用担当者66人(ディーリング部門除く)を対象に、現在運用しているファンドについて国内債券の組み入れ比率について聞いたところ、「ややアンダーウエート」が24%と9ポイント低下した一方、「かなりアンダーウエート」が4ポイント上昇し10%、「ニュートラル」(62%)と「ややオーバーウエート」(4%)は前回よりそれぞれ2ポイント上昇しました。

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