外国人投資家って、誰? データで見る「株式会社ニッポン」の大株主①

 歴史的水準に戻りつつある日本株。11月上旬には日経平均株価が一時、26年ぶりに2万3000円の大台を突破する場面もあった。日本の株式相場が大きく底上げした背景には外国人投資家の「爆買い」がある。ただ、「ガイコクジン」投資家とは具体的に誰のことを指すのだろうか。QUICK FactSet Workstation(QFW)の機能を使い「株式会社ニッポン」の海外の大株主を調べると、名だたる運用機関の大量保有が浮かび上がる。

 QFWには運用機関ごとの株式保有のデータが収容されている。保有株数と10月末時点の株価を使って、保有株式の推定時価を算出してみた。以下は本社所在地が海外の運用機関の日本株保有ランキングだ。

世界最大の運用会社、日本株も大量保有

 最も保有額が大きいのは18兆7000億円で米ブラックロックだった。これはブラックロック・ジャパンと米国の投資顧問会社にあたるブラックロック・ファンド・アドバイザーの合算なので「ブラックロック・グループ」として保有していると言える。
 昨年末からの保有増加額は約6兆円となり、国内大手の運用会社である野村アセットマネジメントの約16兆円をも上回っている。世界最大の運用会社として日本市場でも強い存在感を放っている。


 年金基金などの資産運用の受託に加え、投資信託、中でも2008年の金融危機後は上場投資信託(ETF)の開発・運用に注力してきた。株価指数との連動を目指すインデックス型の運用としても日本株を大量保有している側面もありそうだ。

マネーはインデックス型経由で流入

 2位には米バンガード・グループが入った。日本ではあまり聞きなれない運用会社かもしれないが、グローバル市場においては超大手運用会社の1つだ。インデックス運用を主軸に据えている点が特徴で、同社のサイトには「1976年に初の個人投資家向けインデックスファンドを売り出し、それ以来、低コストのインデックス運用における第一人者」とある。同社の資料によると、顧客の約8割は米国の個人投資家と機関投資家が占める。

 日本株についてはETFまたはファンドを通じた保有になっているという。保有額は昨年末から約2兆円増えた。バンガード・インベストメンツ・ジャパンのディビッド・キム代表取締役は10日に都内で開いたメディア向けの説明会で、日本における事業の拡大に意欲を示した。「金融庁が主導している規制改革は素晴らしく、変化をうれしく思っています。改革の方向性についても全面的に支持しています」と期待している様子だった。
 
 改めてこの両社の共通項を見出すと「インデックス」がキーワードであることに気付く。1社1社調査して投資するボトムアップ型の運用スタイルより、個別株をまとめ買いするような指数連動型を経由した「ニッポン買い」が主流になっている。

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