QUICK資産運用研究所は2018年11月、全国の20~74歳の個人を対象に「個人の資産形成に関する意識調査」を実施した。個人に資産形成の取り組み状況などを聞く調査は、16年12月と17年12月に続き3回目。日経リサーチを通じてインターネット経由でアンケート調査を実施し、5075人から回答を得た。集計結果を順次、紹介していく。
■非課税期間満了の「第1号」は利用者の5割
2014年に始まった少額投資非課税制度(NISA)。株式や投資信託の運用益が5年間非課税になる制度で、14年にNISAを利用し始めた人は今年の年末に最初の満期を迎える。
NISA口座を開設し実際に利用している人に現状を聞いたところ、14年からNISAを利用し、今年で非課税期間満了にあたる人が5割を超えた。このうち一部は「14年に活用した枠は既に全部売却済み」と答えた。
■ロールオーバーが半数以上
5年前から投資商品を保有し続けている人に満了後の予定を聞くと、「全額をロールオーバー(2019年の非課税枠に移管)する」との答えが半数以上で断トツだった。
(QUICK資産運用研究所)