日興アセットマネジメントが運用する「ラサール・グローバルREITファンド(毎月分配型)」(02313043)が5日の決算で1万口あたりの分配金を前月より15円安い25円に引き下げた。昨年1月以来の減額で、2004年3月に運用を始めてから最低水準となる。
同ファンドの純資産総額(残高)は5日時点で7009億円。国内公募の追加型株式投信(ETFを除く)の中で4番目に多い。昨年5月頃まで1兆円を上回る規模だったが、資金流出などで縮小傾向にある。
主な投資対象は世界各国の不動産投資信託(REIT)。17年12月末時点の組み入れ資産は米国REITが68%を占める。18年2月5日時点の基準価額(分配金支払い後)は2265円で、1年前と比べて17.82%下がった。1月時点での1年リターン(分配金再投資ベース)はマイナス1.38%。
日興アセットマネジメントは今回の引き下げについて、「市況動向や基準価額に対する分配金額の水準などを総合的に勘案し、分配金を引き下げてその差額を内部留保することで信託財産の成長をめざす」としている。
一方、「海外REIT型」で残高が最大の「新光US-REITオープン<愛称:ゼウス>」(47311049)も5日が決算だったが、分配金を1万口あたり50円のまま据え置いた。
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ラサール・グローバルREITファンド (毎月分配型)~2018年2月の決算と今後の見通しについて~
(QUICK資産運用研究所 小松めぐみ)