三井住友アセットマネジメントが運用する「アジア好利回りリート・ファンド」(79312119)が12日の決算で1万口あたりの分配金を前月より40円安い90円に引き下げた。減額は2016年6月以来で、分配金の水準は2012年11月(90円)以来5年2カ月ぶりの低さとなった。
同ファンドの投資対象は日本を除くアジアとオセアニア各国・地域の不動産投資信託(REIT)で、12日時点の純資産総額(残高)は2257億円。1年リターン(分配金再投資ベース)は昨年12月末時点で23.22%と、運用成績は堅調だ。
三井住友アセットマネジメントは12日の発表資料で、成績が好調でも分配金を引き下げた理由について「基準価額が緩やかながらも下落傾向で推移したことや、分配対象額(分配可能原資)の状況等を勘案した結果」としている。12日時点の基準価額(分配金支払い後)は7896円で、1年前と比べ3.13%、5年前と比べると46.31%下落している。
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(QUICK資産運用研究所 小松めぐみ)