QUICK企業価値研究所アナリスト 永田和子(2018/05/21)
・新しいゲーム体験提案でライト層取り込みが進めば「Wii」を超える持続的成長へ
企業価値研究所は「Switch」の普及やデジタル流通への構造変化をテコに利益成長が続くとみて、連結営業利益を今期2825億円、来期3975億円と予想。来期は「DS」「Wii」全盛期以来の高水準へ。リモコンによる直感的操作がライト層に支持された「Wii」同様、「Switch」も「Joy-Con」による「おすそわけ」プレイや直感的操作が可能。「Joy-Con」をラケットに見立てる『マリオテニス』新作やeスポーツに適した『スマブラ』新作も勘案し、今・来期の「Switch」ソフト販売想定を上方修正。ハード販売想定は今期2250万台、来期2400万台を据え置くが、『ポケモン』、『スーパーマリオブラザーズ』の投入時期次第で普及加速も。さらに、「Joy-Con」の機能活用や『Nintendo Labo』のような発想による新しいゲーム体験の提案でライト層の取り込みが進めば、「Wii」を超える持続的成長へ。一人1台が実現すれば、「Switch」の潜在市場は一段と拡大しよう。
・長期間かけての販売本数積み上げが可能に
欧米中心にパッケージからの移行が進むデジタル販売は利益率が高いうえ、長期間かけての販売本数積み上げが可能に。追加DLコンテンツでは収益貢献や高稼働維持による更なる商機も期待される。9月から始まる「Switch」のオンライン課金も利益を押し上げる見通し。
・リスクファクター ~大型ソフトの空白期間など
・アナリストの投資判断 ~「E3」で発表される最新情報への期待感が膠着相場からの脱却を後押しへ
来期PERは18倍(当研究所予想)と割高感はない。米ゲーム見本市「E3」初日(6/12)に発表される最新情報への期待感が膠着相場からの脱却を後押ししよう。特に『ポケモン』新作(18年以降発売予定)の情報更新に期待。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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