QUICK企業価値研究所アナリスト 谷林正行(2018/05/18)
・通期営業22%増益予想は実質ベースで変更なし
企業価値研究所の18/12期通期の連結予想営業利益は3920億円(前期比22%増)。従来予想から150億円引き下げているが、これは会社側が会計基準を変更し、今期から一部の費用を営業外費用から経費(営業費用)に組み替えたためであり、実質ベースでは従来予想を据え置いた。主要セグメントそれぞれが2桁増益となる見方に変わりはない。来期以降の緩やかな増収・増益の予想も据え置いた。
・1Qの伸び率低下は織り込み済み
この1Qは前年同期比1%減収、同5%営業増益で、それぞれ通期予想の伸び率よりも低かった。ただ、主力のオフィスやイメージングシステムの17/12期1Qの水準が高かった反動によるもので想定内。
・1Q営業利益は産業機器その他の伸びが貢献
18/12期1Qの連結営業利益は771億円となった。これは、会計基準変更を遡及修正した前年同期との比較で5%増。露光装置や有機EL蒸着装置の伸びなど産業機器その他の増益が牽引した。
・リスクファクター ~海外依存度の高さ、提携先の業況など
・アナリストの投資判断 ~当面は現値付近の推移を見込む。2Q以降の進捗で見直される可能性に留意
当研究所では当面の株価について、現値付近で推移するものとみている。今年に入ってからの株価の動きは冴えないが、1Q実績が前年同期との比較で減収、小幅営業増益だったため、しばらくはこの状況が続く公算が大きいとみた。ただ、2Q以降の業績の伸びが確認されることで見直される可能性があることから、今後の進捗を注視したい。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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