第一三共(4568) 特許満了の影響で低水準だが、前期をボトムに営業利益の回復を予想

QUICK企業価値研究所アナリスト 真下弘司(2018/05/09)

・「エドキサバン」の伸長等から営業増益予想
 企業価値研究所予想の19/3期の連結営業利益は前期比7%増の820億円。高血圧症治療剤「オルメサルタン」の特許満了および国内薬価引き下げ等の影響で減収だが、抗凝固剤「エドキサバン」の伸長や前期に計上した減損損失等は見込まず営業増益予想。
 続く20/3期と21/3期の連結営業利益は20/3期が同12%増の920億円、21/3期は同2%増の940億円。20/3期は抗凝固剤「エドキサバン」の伸長や薬価引き下げの影響一巡等から2桁営業増益。21/3期は国内薬価引き下げの影響は懸念されるが、新薬の貢献等が期待されることから増益基調が続くと予想する。

・18/3期は1%増収、14%営業減益
 18/3期の連結業績は、売上収益が前期比1%増の9602億円、営業利益は同14%減の763億円、米国における税率引き下げの影響で純利益は同13%増の603億円。「エドキサバン」は伸長したが、収益性の高い「オルメサルタン」の落ち込み、減損計上等による研究開発費の増加で営業減益。

・リスクファクター ~医療費抑制や主力製品の副作用

・アナリストの投資判断 ~抗がん剤の開発進展に注目
 株価は18年2月7日に上場来高値となる4241円をつけたが、その後調整し足元は4000円前後で推移。「DS-8201」を筆頭とする抗がん剤の開発進展などが評価されているようだ。PER等の株価指標は割高な水準にあり、期待が先行していることに留意。株価の持続的な上昇には次の成長を担う開発品目の着実な開発進展が必要と考える。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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