日東電工(6988) 増益基調が続くが、スマートフォン市場の減速と円高で下方修正

QUICK企業価値研究所アナリスト 伊藤健悟(2018/05/02)

・スマートフォン市場減速に加え、円高も減額要因に
 19/3期の連結業績について企業価値研究所では、従来予想を売上収益9000億円→8650億円(前期比1%増)、営業利益1480億円→1380億円(同10%増)へ引き下げる。18年に入ってiPhone Xをはじめとしたスマートフォンの市場が減速し、同社の前期4Qの業績もオプトロニクス部門を中心に低迷。足元でもこうした傾向に大きな変化はなく、今期も期前半の業績は苦戦しそうだ。期後半には販売が回復に向かい、合理化効果とあわせて今期も増益を達成できるとみているが、為替の前提を円高方向に見直したこともあって、売上収益、各利益段階とも下方修正した。続く20/3期以降は、主要製品の数量増と合理化で業績の着実な伸びが続く見通し。長期的には、足元で苦戦しているライフサイエンス部門も業績に寄与しよう。

・4Qに急減速したが、18/3期は大幅増益に
 18/3期の連結営業利益は、前期比36%増の1257億円で着地。光学フィルムの拡大で3Qまでオプトロニクス部門を中心に好調に推移。4Qはスマートフォン市場の不振で急減速したが、インダストリアルテープ部門の伸びとあわせ、通期では大幅増益を達成した。

・リスクファクター ~最終製品の需要、為替変動など

・アナリストの投資判断 ~短期的には低調な推移を見込むが、業績回復を確認しつつ、株価も徐々に上昇へ
 堅調に推移していた株価は、スマートフォン市場の減速などが嫌気されて18年に入って大きく下落。足元では今期の当研究所予想連結PERで約13倍と、電子材料メーカーの平均や同社の過去の水準を下回る。今期も短期的にはスマートフォン市場低迷の影響を受けて低調な推移が見込まれるが、期後半には業績は徐々に回復に向かう見通しで、株価もこれを確認しつつ、徐々に上昇に向かおう。当研究所では同15倍程度の評価は可能と考える。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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