QUICK企業価値研究所アナリスト 山藤秀明(2018/05/01)
・大型案件、保守等が好調で今期7%営業増益予想
企業価値研究所は今18/12期の営業利益は前期比7%増の477億円とした従来予想を据え置く。最高益更新が続く見込み。好調な企業業績に加えて、「働き方改革」への対応もあり、企業の情報化投資は総じて積極的。大型のシステム開発案件が増加しているうえ、利益率の高いシステム保守も好調に推移しており売上高は同5%増を予想。
来期以降も最高益更新が続く見込み。同社は顧客業種が多岐にわたり、また大企業から中堅、中小企業まで多くの顧客を有している。そのため業績は特定の業種や顧客の影響を受け難い。また、システム保守やオフィス用品販売などの事業では顧客数を積み上げ着実に業績を伸ばす特性もある。景気は堅調に推移することを前提にすれば業績拡大が続くとみている。
・株主還元強化も余剰資金増加。一段の株主還元期待
増配による株主還元を強めているが、一方で余剰資金は年々積み上がっている。一段の増配や自己株式取得といった株主還元の強化を期待したい。
・リスクファクター ~景気回復腰折れ
・アナリストの投資判断 ~基本は長期投資。NISA、ジュニアNISAの投資対象として一考も
当研究所ではこれまで、「基本的に長期保有対象として考えたい」と指摘してきた。現在も同様に考える。営業利益は長期拡大基調だ。幅広い顧客層への情報システム構築、そしてシステム保守やオフィス用品販売のストック型のビジネスモデルが着実な業績拡大をもたらしている。今後も業績拡大に連動し、増配そして株価の上昇が期待できる。長期投資による資産形成を後押しする制度である NISAおよびジュニアNISAを利用した投資対象としても一考したい。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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