QUICK企業価値研究所アナリスト 堀内敏成(2018/04/26)
・グレーターチャイナ中心の拡大戦略が進展
18/8期上期の連結業績は、売上収益で1兆1868億円(前年同期比16.6%増)、営業利益で1705億円(同30.5%増)となった。企業価値研究所では前回、1Qの連結業績が好調な滑り出しとなったことを踏まえ、18/8期通期の予想を、売上収益で2兆930億円(前期比12%増)、営業利益で2300億円(同30%増)に上方修正しており、今回は据え置くこととする。海外ユニクロ事業では、グレーターチャイナ(中国大陸、香港、台湾)を中心とする拡大戦略が順調に推移しており、高水準の業績拡大が続くと予想する。
・グローバルな経営改革が進展へ
同社は東京・有明本部を中心に、グローバルで精緻な販売計画の策定とタイムリーな修正、「リアルとバーチャルの融合」などの経営改革を推進しており、経営効率の向上など効果が顕在化しつつある。海外ユニクロ事業がグレーターチャイナを中心に順調に拡大するなか、これらの戦略が着実に進むことで、同社は「情報製造小売業」として新たな発展段階を迎えるものと高評価できよう。
・リスクファクター ~海外事業の採算・経費管理
・アナリストの投資判断 ~順調な業績拡大背景に、株価の上値余地大きいとの評価に変更なし
株価は業績改善を背景に17年9月の安値3万円を底に上昇が加速、18年1月には高値5万1580円をつけた。その後は、3月に3万8900円まで下落したものの、足元は4万7000円前後まで戻している。連結PERなど株価指標は過去のトレンドとの比較でみても割安な水準。当研究所では、海外ユニクロ事業の牽引により、営業最高益の更新が続くと予想。株価の上値余地は大きいとの評価を今回も継続する。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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