QUICK企業価値研究所アナリスト 中村宏司(2018/04/02)
・18/3期の経常利益を65億円に大幅減額
3月28日、会社側は18/3期通期の経常利益を410億円→65億円(前期比79%減)、純損益を260億円の黒字→85億円の赤字(前期は187億円の黒字)と従来計画を下方修正した。カセロネス鉱山の生産性改善が遅れていることから持分法適用関連会社で減損損失約345億円を計上することになったことを修正理由として挙げている。企業価値研究所でも減損損失の計上を考慮して18/3期通期の経常利益を417億円→65億円(前期比79%減)と従来予想を下方修正した。
・19/3期以降は機能材料事業の伸長で増益を予想
19/3期以降の業績予想は従来予想を据え置いた。カセロネス鉱山の生産性改善が遅れている影響を減損による固定費負担の減少で補えると考えている。19/3期以降は機能材料事業の伸長により増益を予想。機能材料事業では、電解銅箔と自動車排ガス用触媒の販売増を見込んでいる。
・3Q累計は機能材料事業の伸長で88%経常増益
18/3期3Q累計の経常利益は前年同期比87.7%増の331億円。機能材料事業の採算が大幅に改善し、全体の経常増益に貢献した。
・リスクファクター ~非鉄金属市況、電子部品の動向
・アナリストの投資判断 ~19/3期以降の利益成長に合わせて株価は緩やかに上昇へ
株価指標面では、19/3期当研究所予想連結PERは8倍と同業他社平均9倍に比べやや割安な水準にある。19/3期以降の利益成長に合わせて、株価は緩やかに上昇に向かうものと考える。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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