東京急行電鉄(9005) 来期は鉄道の利用増加を見込むが、ビルの開業経費の計上もあり営業利益横ばいを予想

QUICK企業価値研究所アナリスト 唐木健至(2018/03/16)

・3Q累計は概ね想定線で従来の利益予想を維持
 3Q累計の状況をみると、天候不順の影響などでストアの販売やホテルの利用が想定を若干下回ったが、業務効率化に伴う各種経費の抑制もあり、利益面で概ね企業価値研究所の想定に沿って進捗。このため当研究所では、今18/3期の連結業績について従来の利益予想を維持する。通期の営業利益は830億円(前期比6%増)を予想。雇用情勢の改善などで鉄道の利用が増えるほか、電力小売りや空港運営業など17/3期から本格展開している新規事業の運営が徐々に軌道に乗るとみて、営業増益の予想としている。

・来期は「渋谷ストリーム」の開業経費の計上など想定
 来19/3期の連結業績も従来の利益予想に変更はない。営業利益830億円(前期比横ばい)を予想。沿線人口の増加などで鉄道の利用が増えるとみるが、「渋谷ストリーム」の開業経費の計上もあり、営業利益が横ばいにとどまる予想としている。「渋谷ストリーム」はオフィスやホテル、商業施設が入る渋谷駅南側の大型複合ビルで、18年秋に開業予定。

・リスクファクター ~景気悪化など

・アナリストの投資判断 ~足元で若干の割安感。底堅い利益推移をにらみながら水準を切り上げる展開を予想
 直近株価での19/3期当研究所予想PERは17倍弱と、過去3年の平均(19倍台半ば)をやや下回る。当研究所では不動産会社との競争激化で、同社が手掛ける賃貸ビルの賃料収入が今後伸び悩むリスクがあるとみることなどから、株価も過去3年を下回る評価が妥当だが、足元で鉄道利用の増勢が続いていることもあり、株価の評価を大きく引き下げる必要はないと考えている。足元の株価には若干の割安感があり、今後は底堅い利益の推移をにらみながら、水準を切り上げる展開を予想する。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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