QUICK企業価値研究所アナリスト 細貝広孝(2018/03/12)
・18/3期通期は粗利益率改善で営業12%増益を予想
18/3期通期の連結業績に関して企業価値研究所では、売上高4250億円(前期比1%増)、営業利益280億円(同12%増)の前回予想(17年12月)を据え置く。単体の完成工事(完工)高は減少するとみているが、完工粗利益率の改善により、連結全体では営業増益を見込む。
・19/3期は完工高の増加による営業増益を予想
19/3期の連結業績に関しても当研究所では、売上高4650億円(前期比9%増)、営業利益315億円(同13%増)の前回予想を据え置く。大型工事の進捗による完工高の増加を見込んでおり、完工粗利益率は低下するとみているが、連結全体では営業増益を予想している。
・18/3期3Q累計は完工粗利益率改善で営業増益
18/3期3Q累計の連結業績は、前年同期比6%の減収、同5%の営業増益だった。工事の大型化などを背景に完工高の計上までに従来以上に時間を要していることなどから完工高は減少。しかし、完工粗利益率の改善が寄与し、連結営業利益は前年同期を上回った。
・リスクファクター ~労務費、建設資材の価格上昇
・アナリストの投資判断 ~保守的な会社利益計画からの上振れで株価に上値余地
株価は2015年12月に751円の高値をつけたが、株式相場全体の下落を背景に同社の株価も下落して16年6月には400円を割り込んだ。その後は好調な業績などを背景に株価は切り返して17年11月には982円の高値を付けたが、株式相場全体の下落などを背景に、足元は800円前後の水準で推移している。当研究所では18/3期通期、19/3期とも営業増益を予想。会社側の18/3期通期の利益計画は保守的とみており、利益実績の上振れにより、株価は再度、上値を切り上げる公算が大きいと考える。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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