QUICK企業価値研究所アナリスト 谷林正行(2018/02/28)
・今期は営業36%増益を見込む。来期以降も増益へ
企業価値研究所の18/3期連結予想営業利益は、600億円→660億円(前期比36%増)に上方修正した。3Qまでの順調な進捗を考慮し、建設機械を中心に量産系ビジネスを引き上げた。来期以降も上方修正。部材の調達コスト上昇のリスクを織り込んだが、営業増益が続く見通し。
・受注回復で建設機械が強気の見通しに
建設機械は好調だが、2Qの受注高が直前の1Qとの比較で減少したため、従来予想では慎重にみていた。日本市場における排ガス規制の駆け込み需要の反動減を懸念したため。しかし、3Q売上高の落ち込みは比較的軽微であり、また受注高が回復したため、今回予想では先行きを強気にみた。
・建設機械中心の拡大で3Q累計は営業51%増益
18/3期3Q累計の連結営業利益は479億円(前年同期比51%増)となった。建設機械を中心に量産系ビジネスが好調だった。
・リスクファクター ~為替、鋼材等の部材価格変動など
・アナリストの投資判断 ~株式市場全体を上回る回復を想定
当研究所では今後の株価について、強気にみている。株式市場全体については、実体経済に悪化がみられない状況下、回復する公算が大きい。同社の株価については、最近の値下がりは3Q決算発表時に会社側が通期計画を据え置いたことも響いていると考えられるが、実際は好調に推移しており、通期業績は会社計画を上回る公算が大きい。部材価格上昇や調達難による生産遅延のリスクが考えられるものの、株式市場全体の回復を上回るペースで値上がりする可能性が高いと考える。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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