ダイキン工業(6367) 空調・化学ともに好調。原材料価格上昇は懸念も業績続伸を予想

QUICK企業価値研究所アナリスト 柊宏二(2018/02/27)

・当研究所の今期予想の売上高、純利益を増額
 18/3期3Q累計の連結営業利益は前年同期比8%増の2012億円。過去最高を更新した。販売は主力の空調事業に加え、化学事業も好調に推移。想定以上の原材料価格上昇の影響を、拡販やコストダウン、円安の効果などで吸収した。会社は上期決算公表時に、18/3期の営業利益計画を増額(2430億円→2500億円)。今回は純利益のみ、米国税制改正の影響を踏まえ増額した(+190億円)。企業価値研究所は会社計画より強めだった前回予想を修正。好調な販売を踏まえ売上高を小幅増額。原材料価格上昇の影響を踏まえ営業利益(2550億円)は据え置くが、純利益は会社修正も踏まえ増額する。

・業績続伸見込む来期、再来期の予想を継続
 当研究所は業績続伸(最高益更新)を見込んだ来期、再来期の業績予想を継続する。原材料価格上昇の影響は厳しくなりそうだが、拡販や売価改善、コストダウン効果等で吸収し得るとみる。空調事業の北米、アジアでの業容拡大、中国の高収益体質の維持、国内の底堅い売上成長等を予想。M&A効果や化学事業の回復持続なども見込む。財務は改善傾向で、配当は増額が期待される。

・リスクファクター ~為替、天候、海外景気、原材料など

・アナリストの投資判断 ~割高感は少ない。再び上値を試す展開を予想
 株価は昨年後半から大きく上昇。今年1月9日には過去最高値14,275円を付けたが、その後は調整した。現状の当研究所の今・来期予想に基づくPERは約20倍で、機械セクターの現状の平均、同社のここ数年の平均的水準(過去3年平均は約20倍)と近い。続伸が見込まれる業績や配当増加への期待なども踏まえると、割高感は少ないとみる。株価は調整した現状の水準から、再び最高値圏に向けて上値を試す展開を予想する。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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