QUICK企業価値研究所アナリスト 細貝広孝(2018/02/21)
・18/3期3Q累計は当研究所の想定内で順調に推移
18/3期3Q累計の連結実績は、営業収益が前年同期比4%減の7905億円、営業利益は同5%減の1434億円だった。減収減益となったが、これは物件売却が前期に比べて4Qに偏ることが主因であり、企業価値研究所では、3Q累計実績は前回予想(17年12月)の想定内で順調に進捗したとみている。
・18/3期通期は営業6%増益予想を据え置き
18/3期通期の連結業績に関して当研究所では、前述のように3Q累計実績は想定内で推移したとの見方から、営業収益1兆1900億円(前期比6%増)、営業利益2050億円(同6%増)の前回予想を据え置く。
・中期的には緩やかな増益基調の継続を見込む
続く19/3期および20/3期の連結業績に関しても当研究所では、前回予想を据え置いた。19/3期は前期比2%の営業増益、20/3期は同5%の営業増益と、営業増益基調が継続するとの見方を変えていない。
・リスクファクター ~マンション価格、金利などの上昇
・アナリストの投資判断 ~マンション市場が回復すれば株価は上値を切り上げる公算
株価は、14年11月、15年3、4、8月と3000円にトライするも打ち返された。その後は下落基調を強め、16年2月以降は2000円を割り込む局面もみられ、7月には1724円の安値をつけた。10月半ばからは切り返したが戻りも鈍く、17年7月には再度2000円を割り込んだ。足元の株価も2000円を下回って推移している。当研究所では中期的な営業増益基調の継続を見込んでおり、オフィス賃貸が堅調に推移するなか、株価の上値を抑えてきたマンション市場が回復すれば株価は上値を切り上げる可能性があると考える。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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