QUICK企業価値研究所アナリスト 豊田博幸(2018/02/19)
・5四半期連続の増収
直近の18/3期3Qの連結売上高は5四半期連続の増収。スマートフォン向けに加え、自動車向けや産業機器向けも順調に拡大していることが背景。ほぼ想定の範囲内で推移しており、企業価値研究所による18/3期の連結業績予想を据え置き、売上高が1兆2700億円(前期比8%増)、営業利益は880億円(同58%減)、純利益が620億円(同57%減)とする。18/3期4Qの為替前提は1ドル=113円で変わらずだが、1ユーロ=130円→135円と円安に修正。為替レートの変動が営業利益に与える影響額(年間)は変動幅1円当たりでドルが12億円、ユーロが7億円を想定する。
・18/3期3Q累計は7%増収、営業利益は3%減
18/3期3Q累計の連結売上高は円安に加え、フィルム応用製品が好調だったほか、HDD向けも堅調に推移し前年同期比6.7%増の9647億円。営業利益は円安、数量増効果、構造改革効果、合理化・コストダウンなどがあったものの、販売価格の下落、企業買収に伴う一時費用などから同2.8%減の747億円になった。
・リスクファクター ~HDDメーカーの集約
・アナリストの投資判断 ~利益成長に合わせ、株価は上昇基調の継続を予想
当研究所による18/3期営業利益予想は前期比58%減の880億円を見込む。前期に子会社譲渡益1444億円を計上した反動などから減益を余儀なくされるが、構造改革の効果に加え、フィルム応用製品の好調や受動部品の採算性改善なども寄与。譲渡益を使った研究開発や事業基盤の拡大による競争力の強化が見込まれることなどから、19/3期以降の利益は拡大が続こう。競争力強化による利益成長に合わせ株価は上昇基調の継続を予想する。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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