QUICK企業価値研究所アナリスト 堀内敏成(2018/02/13)
・18/2期3Q累計業績は前年同期比13%営業増益
18/2期3Q累計の連結業績は、営業収益2800億円(前年同期比13.3%増)、営業利益335億円(同13.1%増)、経常利益345億円(同18.4%増)となった。上期に続いて3Q3カ月の連結業績も営業利益124億円(同25.4%増)と好調を維持した。18/2期通期の連結業績について企業価値研究所では前回レポートで、上期の連結業績が好調に推移したことを踏まえて小幅上方修正しており、今回はこれを据え置くこととする。
・国内で店舗の大型化を推進する方針
同社は国内において店舗の大型化を指向しつつあり、「2020年までに500坪の店舗を100店舗程度出店したい(既存店の増床を含む)」としている。同社は10年ほど前にも店舗の大型化を推進したものの、品揃えなどのバランスを欠き、結果として挫折した経緯がある。しかし、現在は、(1)商品力が格段に高まっており、店舗の大型化に伴い坪効率が下落する可能性は少ない、(2)出店基準、採算管理を相当に厳格化しており、規律が緩む公算は小さい、などの理由から、当研究所では店舗の大型化が一段の収益拡大に寄与するものとみている。
・リスクファクター ~中国の政治・経済の動向など
・アナリストの投資判断 ~株価指標に割安感薄れたが、中期的収益拡大が株価上昇を下支え
株価は堅調な業績拡大を背景に上昇が続き、18年1月には上場来高値となる3万7350円をつけた。足元は内外の株式相場急落の影響を受け、3万4000円前後での推移。株価指標の割安感は薄れたが、収益ドライバーである海外事業の成長、国内における店舗の大型化などを中心とする中期的な業績拡大期待を支えに、株価は上昇傾向が続くと予想する。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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