QUICK企業価値研究所アナリスト 永田和子(2018/02/09)
・今期営業36%増益、来期19%増益を予想、来期は中国版「PES 2018」の展開も織り込み前回から増額
企業価値研究所はスマホゲーム新作の遅れや「遊戯王OCG」苦戦などを考慮し今期連結営業利益を前期比36%増の495億円(過去最高)に減額する一方、知名度の高いIPを活用した「ときめきアイドル」「マジアカLF」「ラブプラスEVERY」など、新作スマホゲームの貢献が見込まれる来期を同19%増と予想。中国でのスマホ版「PES 2018」展開(同社からの情報開示なし)の貢献などを織り込み、前回から増額した。中長期でみても、家庭用・業務用・カードゲーム等で培ってきた有力IPをスマホゲーム、カジノ向けスロットマシン、VR/ARゲーム、eスポーツ、遊技機など様々な分野で活用するマルチデバイス戦略が利益成長を後押ししよう。なお、同社は国内でのIR運営参画を標榜。北米でのG&Sの実績が武器となる見通し。
・スマホ向け未活用のIP多く、更なる成長シナリオも
同社IPには「METAL GEAR」「悪魔城ドラキュラ」「ボンバーマン」「グラディウス」「サイレントヒル」「フロッガー」「がんばれゴエモン」「幻想水滸伝」「麻雀格闘倶楽部」「BEMANI」など、スマホ向けに活用しきれていないものも多い。欧米・中国での商機も考慮すれば、スマホゲームの成長シナリオは尚も上振れ余地があるだろう。
・リスクファクター ~スマホゲーム新作の不発など
・アナリストの投資判断 ~新作スマホゲームへの期待から01年以来の7000円台を視界に捉える動きに
来期(当研究所予想)PERは18倍。直近3年間の平均PER22倍(特殊要因除く)と比べ、割安感がある。株価は「ラブプラスEVERY」、「ときめきアイドル」、「マジアカLF」、中国版「PES 2018」といった新作スマホゲームへの期待をテコに01年以来の7000円台を視界に捉える展開となろう。カジノ関連銘柄の一角。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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