QUICK企業価値研究所アナリスト 堀内敏成(2018/02/08)
・18/8期通期営業利益予想を2300億円に増額
企業価値研究所では、18/8期1Qの連結業績が前年同期比28.6%の営業増益と好調に滑り出したこと、会社側の成長戦略などを評価し、通期の連結業績予想を、営業利益で2300億円(前期比30%増)に上方修正する。国内では、為替の円安傾向などで原価が上昇するなか、販売価格を抑制し、シェア拡大を図る同社の戦略が奏功。一方、海外ではグレーターチャイナ、東南アジア・オセアニアを中心とする拡大戦略が順調に推移している。これにより、連結業績は2桁増益が継続するとみている。
・グレーターチャイナでは2021年に1000店舗達成へ
グレーターチャイナ事業の新規出店に関して会社側は、年間100店舗の出店を継続し、2021年には1000店舗を達成する方針。「ユニクロ」ブランドの浸透で中国大陸全土より出店要請があり、好条件での出店が可能である模様。アリババとの提携により強化中のデジタルマーケティングも一段と進化させる方針。リアルとバーチャルの融合により、さらなる成長につなげ、Eコマースの構成比を30%にまで高めるとしている。
・リスクファクター ~海外事業の採算・経費管理
・アナリストの投資判断 ~順調な増益基調背景に、株価の上値余地は大きいと予想
株価は17年9月に安値3万円をつけたが、四半期業績の改善とともに上昇トレンドが継続し、18年1月には昨年来高値となる5万1580円をつけた。足元は株式相場全体の乱高下ととともに振幅の大きな動きとなっている。連結PERは過去のトレンドとの比較でみても割安な水準といえる。当研究所では、同社の連結業績に関し、海外ユニクロ事業の牽引により、営業最高益の更新が続くと予想しており、株価の上値余地は大きいとみている。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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