東海旅客鉄道(9022) 新幹線を中心とした鉄道の利用増加で、今・来期と営業利益の着実な増加が続こう

QUICK企業価値研究所アナリスト 唐木健至(2018/02/07)

・景気回復に伴う需要活発化で、従来予想を小幅増額
 3Q累計決算発表を受け企業価値研究所では、今18/3期の連結業績予想を小幅上方修正。営業利益を6390億円→6430億円(前期比4%増)とした。景気回復に伴う輸送需要の活発化で、新幹線の利用が想定を上回っていることを勘案し予想を引き上げた。前期との比較では、鉄道設備の修繕費や新幹線車両の開発関連費用が増えるものの、鉄道の利用増加で補うとみて、営業増益の予想としている。
 来19/3期の連結業績も、新幹線の利用想定を引き上げ、従来予想を小幅増額。営業利益を6670億円→6720億円(前期比5%増)とした。前期との比較では、訪日客の取り込みもあり新幹線を中心とした鉄道利用の増勢が続くと想定。17年4月に全面開業した名古屋駅前の大型複合ビル「JRゲートタワー」の収益貢献の本格化もあり、営業増益の予想としている。

・ビジネス、観光ともに輸送需要が好調に推移
 18/3期3Q累計の新幹線収入は前年同期と比べ4%増加。景気回復に伴い、ビジネス、観光ともに輸送需要が好調に推移した。

・リスクファクター ~東海地震など

・アナリストの投資判断 ~足元に特段の割安感はないが、中長期的観点から堅調な推移が見込めよう
 株価は、株式相場全体の回復に伴い、昨年夏から11月頃にかけて上昇し、その後も底堅く推移していたが、今年2月に入り調整している。直近株価での19/3期当研究所予想PERは10倍弱と、過去3年の平均(11倍強)をやや下回る。ただ、当研究所では安全対策の強化で鉄道関連の経費が今後は当面高止まりするとみることなどから、株価も過去3年をやや下回る評価が妥当とみており、足元の株価に特段の割安感はない。中長期的観点からは、鉄道利用の着実な増加が続くとみるため、株価も堅調な推移が見込めると考えている。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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