QUICK企業価値研究所アナリスト 山藤秀明(2017/12/22)
・18/5期上期は5%営業増益。通期5%増益予想維持
企業価値研究所は今18/5期の単独営業利益予想を前期比5%増の550億円へと小幅増額した従来予想(9月25日付け)を据え置く。上期営業利益は前年同期比5%増と事業動向も含めて予想に沿った内容だった。最高益の更新を見込む。注力するクラウド事業(ネットを介した情報サービス)も高成長を継続。一方で利益貢献度の高い保守・サポートも契約顧客を積み上げるストック型ビジネスの強みで業績は着実に拡大している。
企業の情報化投資は引き続き積極的だ。金融機関はフィンテック(金融サービスと情報技術の融合)の流れにのって、情報化投資を拡大させている。事業会社も製造業、非製造業ともに情報化投資に前向きだ。更に、中小企業の情報化投資も増加してきた。営業増益率は1桁台前半ながら良好な事業環境を背景に中期的にも最高益更新が続く見込み。
・余剰資金潤沢。普通配当での株主還元強化望む
業績拡大の一方で、設備投資などの資金需要は少なく、余剰資金が積み上がっている。従来のような一時的な特別配当ではなく、普通配当での株主還元強化を望みたい。
・リスクファクター ~景気回復の腰折れ他
・アナリストの投資判断 ~株価指標割高で幾分の調整必要か
株価は11年半ば以降、長期上昇基調。特に17年半ば以降は主要同業他社の平均株価を大きく上回って急伸した。そのため足元の株価指標は過去平均や同業他社に比べて割高。よって、当研究所では「株価は値幅、日柄ともに幾分の調整が必要」と判断する。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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