QUICK企業価値研究所アナリスト 永田和子(2017/11/14)
・20/3期営業利益3300億円へ、DL販売の増勢も勘案
企業価値研究所は「Switch」について、生産体制増強、『マリオ』新作(10月発売)の好発進、宣伝強化、サードパーティの専用ソフト開発方針などを踏まえ、ゲームファン中心の盛り上がりからいよいよ、ファミリー層やライトユーザーを取り込む段階に入ると判断。「Switch」の販売数量想定を引き上げるとともに、利益率の高いDL販売の増勢やユーロ高も勘案し、連結営業利益予想を今期1500億円、来期2500億円、20/3期3300億円へ増額した。20/3期には「DS」「Wii」全盛期の終盤に当たる10/3期に迫る見通し。女性に人気の『どうぶつの森』を11月下旬配信予定のスマホゲームでは、IPファン拡大により、昨年の『ポケモンGO』同様、「Switch」などゲーム専用機ビジネスの追い風になると期待され、今後の動きに要注目。
・「Joy-Con」を振って遊ぶ『マリオ』新作が「Wii」を彷彿
今期の「Switch」販売台数は下期だけなら「Wii」2期目に迫る見通し。持ち運び可能な点がゲームファンに受け入れられているうえ、着脱式コントローラー「Joy-Con」を振ることで「Wii」を髣髴させる直感的な遊び方ができる『マリオ』新作を皮切りに、「Switch」でもファミリー層、ライトユーザーの開拓が進もう。来期は「Wii」3期目ほどの躍進は見込んでいないが、「Joy-Con」の機能を活かした新しいゲーム体験を提案することで、「Wii」超えの可能性も。
・リスクファクター ~大型作投入の空白期間など
・アナリストの投資判断 ~「Wii」発売翌期PERと「Switch」への期待を鑑み株価上昇余地ありと判断
PERは20/3期でも22倍(当研究所予想)だが、「Wii」発売翌期に当たる08/3期の調整予想PER27倍を考慮すれば、「Switch」への期待の高まりをバネに株価は尚も上昇余地があるとみる。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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