QUICK企業価値研究所アナリスト 谷林正行(2017/10/27)
・業績予想を増額。来期以降も営業増益が続こう
企業価値研究所の17/12期の連結予想営業利益は3300億円→3550億円(前期比55%増)へ上方修正した。3Qまでの順調な進捗を評価し、各セグメントの予想を引き上げた。来期以降については、緩やかな営業増益が続くという見方に変わりはないが、水準を引き上げた。
なお会社側は今期末に記念配を実施し、年間では1株当たり160円(前期は150円)とする計画を公表した。
・デジタルカメラは販売単価の上昇が進む
主力事業の一つであるデジタルカメラについては、直近の販売台数の伸び率は業界全体と比べてやや物足りない。しかし販売単価が上昇し、採算も改善していることから、順調な進捗と捉えている。
・販売増、コストダウンなどで3Q累計は営業70%増益
17/12期3Q累計の連結営業利益は2524億円(前年同期比70%増)となった。販売増に加え、コストダウンなどが貢献した。事業別では、既存の事務機械、デジタルカメラが順調だったほか、有機EL関連が大幅に拡大。東芝メディカルシステムズ(TMSC)の新規連結も貢献した。
・リスクファクター ~海外依存度の高さ、提携先の業況など
・アナリストの投資判断 ~3Qまでの順調な進捗、会社側の増配計画をポジティブに評価し、やや強気にみる
当研究所では、今後の株価についてやや強気にみている。3Qまでの順調な進捗を評価したため。今回の会社側の増配計画については、同社が従前から基本的に減配をしないという方針を明らかにしていることと併せて考えると、株主還元だけでなく、来期以降の業績に自信を持っていることの表れともみられ好材料と捉えて良いだろう。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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