ヤフー(4689)取扱高急拡大のネット通販、店舗の広告も増え成長の新たな段階へ

QUICK企業価値研究所アナリスト
清水康之(2017/9/22)

・ネット通販は単体でも持続可能な事業モデルに
改革着手から約4年を迎えるヤフーのネット通販「ヤフー!ショッピング」の取扱高が急拡大している。グループ内の携帯電話会社ソフトバンクの利用者に絞った販促が奏功、携帯電話という継続利用が前提の顧客層の取り込みで、購入率やリピート率が高まった。また、出店企業が出稿する広告により収入が伸び、集客のための還元ポイント費用を上回るなど、単体でも持続可能なビジネスモデルになりつつある。

・動画広告本格化やEC改善で、投資負担も吸収へ
18/3期1Qの連結営業利益は前年同期比3%増だった。還元ポイントの割り増しやデータ活用に向けたサーバー増設などに伴う費用増を、子会社アスクル(2678)の倉庫火災に絡んで受け取った保険金収入49億円で補った。企業価値研究所は、18/3期通期連結営業利益を前期比4%増、19/3期の同利益を同5%増と予想。約400億円の追加投資を予定しているため、会社側は今期営業減益計画だが、当研究所は、検索連動型広告の復調や好採算の動画広告の広がり、ネット通販の収益改善などを見込み、今期・来期ともに営業増益を予想する。

・リスクファクター ~景気回復の腰折れ

・アナリストの投資判断 ~先行投資で利益伸び悩み、株価の本格上昇は期待薄
検索連動型広告の復調で上昇していた株価は、4月に会社側が18/3期も営業減益を見込んでいることが伝わると、チャート上の窓を開けて下落。ただ、売り込む動きはなく、6月半ばを底に持ち直しつつある。直近株価の連結PERは当研究所の18/3期予想基準で約20倍。他のネット関連銘柄などとの比較で出遅れ感があるため水準訂正はあるとみる。しかし、今期営業利益は実質的に小幅増のため、水準訂正以上の動きは期待しにくそうだ。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)

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