QUICK企業価値研究所アナリスト 真下弘司(2019/08/16)
・会社計画・当研究所予想とも変更なし
企業価値研究所予想の20/3期の連結営業利益は前期比41%増の1180億円(会社計画は1000億円)。1Qの業績は想定以上に順調に推移しているが、研究開発計画が不透明(協議中)なこともあり前回予想を据え置く(会社計画も変更なし)。英アストラゼネカ(AZ)社との戦略提携に伴う対価の受領や特殊要因もあり、大幅な営業増益を予想。
続く21/3期と22/3期の連結営業利益予想も据え置く。「DS-8201」ほか抗がん剤新薬の貢献が期待されるが、21/3期は特殊要因がなくなり減益、22/3期は販売マイルストンを見込み増益を予想する。
・1Qは10%増収、91%営業増益
20/3期1Qの連結業績は、売上収益が前年同期比10%増の2492億円、営業利益は同91%増の570億円。国内が好調に推移したほか、日本橋ビル売却益106億円の計上とAZとの戦略提携に伴う研究開発費の減少(開発費を折半)で大幅な営業増益。
・リスクファクター ~医療費抑制や主力製品の副作用
・アナリストの投資判断 ~期待先行で株価指標は割高。開発品目のイベントに注目
株価は「DS-8201」を筆頭とする抗がん剤の開発進展などが評価され17年末から上昇。さらに19年3月のAZとの戦略提携を受けて足元は上場来の高値圏にある。PER等の株価指標は割高な水準にあり、期待が先行していることに留意。19年は「DS-8201」ほか次の成長を担う開発品目の重要なイベントが続く。株価の持続的な上昇には開発の着実な進展が必要と考える。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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