鹿島建設(1812) 中期的には売上高は横ばい見込むも、緩やかな営業減益基調を予想

QUICK企業価値研究所アナリスト 細貝広孝(2019/06/12)

・20/3期は連結営業利益の横ばい推移を見込む
 20/3期の連結業績に関して企業価値研究所では、売上高2兆500億円(前期比4%増)、営業利益1420億円(同横ばい)を予想。前期実績や今期の会社計画などを踏まえ、前回予想(19年2月)から引き上げたが、連結営業利益は前期並みにとどまるとみている。

・中期的に完工粗利益率の緩やかな低下を予想
 続く21/3期の連結業績に関して当研究所では、売上高2兆500億円(前期比横ばい)、営業利益1390億円(同2%減)、22/3期は売上高2兆500億円(同横ばい)、営業利益1370億円(同1%減)を予想。完工高は高水準で横ばい推移を見込むが、完工粗利益率の緩やかな低下により、営業利益は減少傾向になるとみている。

・19/3期は完工増も、利益率低下で1割の営業減益
 19/3期の連結業績は売上高が前期比8%増の1兆9743億円、営業利益が同10%減の1426億円に。建築工事の伸びで完工高は増加したが、完工粗利益率が18/3期に高水準だった反動で低下し、連結営業利益は1割減少した。

・リスクファクター ~労務費、建設資材価格上昇など

・アナリストの投資判断 ~会社利益計画からの上ぶれで株価に上値余地
 株価は好調な決算などを背景に17年8月には2000円台を捉え、11月には1992年以来の水準となる2598円の高値をつけた。その後は保守的な利益計画などを背景に伸び悩み、足元の株価は1500円近辺で推移している。当研究所では、20/3期の会社側の営業利益計画は保守的とみている。今後、当研究所の想定のように利益実績が上ぶれるようであれば、株価に上値余地はあると考える。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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