三井物産(8031) 当面の事業環境は厳しいが、着実な増益が続くと予想

QUICK企業価値研究所アナリスト 堀内敏成(2019/06/11)

・20/3期は純利益で前期比11%増の4600億円を予想
 20/3期の連結純利益予想について企業価値研究所では、前期比11%増の4600億円とし、前回予想(4500億円)から小幅ながら増額する。米中貿易摩擦の激化や世界景気の減速が懸念されるが、同社は非資源分野中心に収益構造改革に取り組んでいる。それらの寄与に加え、従来から強みを持つ金属資源を中心とする資源分野も堅調に推移しよう。19/3期に発生した一過性損失の反動も寄与する見通し。

・21/3期以降も小幅ながら最終増益が続くと予想
 当研究所では、21/3期、22/3期も小幅ながら最終増益が続くと予想する(「業績データ」参照)。過去最高益の更新が続く見通し。
 同社の強みは三菱商事と並び、大手資源メジャーとの長期にわたる関係などにより、大口かつ良質の資源上流権益を取得する機会に恵まれ、実際に保有すること。今後は、これら各種案件が収益貢献する見通し。非資源分野でも、非効率資産の償却に加え、積極的なM&A(合併・買収)や構造改革の成果で、収益が拡大すると予想する。

・リスクファクター ~鉄鉱石の市況、中国の景気等

・アナリストの投資判断 ~業績拡大、株主還元などが見直され、株価は上昇へ
 株価は18年10月に08年8月以来の高値2120.0円をつけた。年末にかけ、10月以降は内外の株式相場の急落とともに下落。19年に入り持ち直し、直近は1700円台で推移。19年5月以降の米中対立の再燃により、株式市場では世界景気減速への警戒感が再び強まっている。しかし、割安な株価バリュエーション、比較的高い配当利回りが下値を支えるとともに、最高益更新が続く見込みの連結業績や増配や積極的な株主還元などが見直され、株価は上昇に向かうと予想する。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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