三井金属鉱業(5706) 金属事業の採算改善を見込み、20/3期の当研究所利益予想を小幅に上方修正

QUICK企業価値研究所アナリスト 中村宏司(2019/06/10)

・20/3期の経常利益を240億円→260億円に増額
 企業価値研究所では、20/3期の経常利益を240億円→260億円(前期比46%増)と従来予想を上方修正した。金属事業の採算改善が想定以上に進む見通しであることを考慮した。前期比では、金属事業が前期に在庫要因で損益が悪化していた反動や買鉱条件の好転で大幅増益になることが全体の増益に貢献する見通しである。

・21/3期以降は全事業の伸長で増益を予想
 21/3期の経常利益は従来予想を下方修正したが、前期比では増益になるとの予想は変えていない。機能材料事業での電解銅箔の拡販、金属事業と自動車部品事業ではコスト低減効果が増益に貢献するものとみている。

・19/3期は18/3期に多額の減損損失を計上していた反動で58%経常増益
 19/3期の経常利益は前期比58%増の178億円。18/3期に多額の減損損失を計上していた反動で大幅な増益となった。しかし、機能材料事業は電解銅箔の不振で大幅な経常減益、金属事業は亜鉛価格の下落に伴う在庫要因の悪化などで経常赤字、自動車部品事業は原料高で経常減益と主要事業が軒並み苦戦した。

・リスクファクター ~非鉄金属市況、電子部品の動向

・アナリストの投資判断 ~電解銅箔の販売回復に合わせて株価も上昇へ
 株価指標面では、20/3期当研究所予想連結PERは8倍と同業他社(カバー銘柄3社)平均13倍に比べて割安な水準にある。主要製品である電解銅箔の販売回復に合わせて株価も上昇に向かうものと考える。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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