オリンパス(7733) 主力の医療は堅調な推移が続くと想定。来期以降も営業増益が続く見通し

QUICK企業価値研究所アナリスト 谷林正行(2019/06/06)

・一過性の費用一巡で今期は大幅営業増益へ
 企業価値研究所は20/3期の連結予想営業利益を930億円→920億円(前期比3.3倍)へ小幅引き下げた。全社費用削減などを織り込んだ一方、競争状況などを考慮し医療、映像を慎重にみたため。前期との比較では、医療における米国司法省との司法取引などによる一過性の費用、全社費用に計上した証券訴訟の和解金などが一巡することから大幅増益へ。来期以降については、主力の医療の堅調な拡大などにより営業増益が続くとみている。

・消化器内視鏡の新製品効果は来期以降に
 医療の主力製品である消化器内視鏡の新製品が注目されているが、主要な学会シーズンが終了した現時点でも発表されていない。今後発表、発売される可能性は否定できないが、新製品効果は来期以降となろう。

・19/3期は営業65%減益
 19/3期の連結営業利益は283億円(前期比65%減)となった。一過性の費用が大きく大幅減益。

・リスクファクター ~為替相場の変動、医療における当局の規制、製造物責任、映像における競争激化など

・アナリストの投資判断 ~予期せぬ費用発生のリスク、新製品の未発表などにより今後の値上がりは限定的に
 当研究所では、当面の株価について、これまで続いてきた値上がりが頭打ちとなり、限定的なものになるとみている。今年1月の急騰およびそれ以降の値上がりはガバナンス(企業統治)改善への取り組みが評価されてきたと考えられる。ただし、19/3期実績は4Qも予期せぬ費用が発生し事前の会社計画を下回り、リスク面を再認識する結果となった。また株式市場で注目されている消化器内視鏡の新製品は現時点で発表されていない。新製品が発表された場合には注目されることもあり得るが、当研究所では今のところ新製品への期待を織り込んでいない。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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