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信越化学工業(4063) 小幅下方修正したものの、着実な業績拡大を見込む

QUICK企業価値研究所アナリスト 伊藤健悟(2019/05/09)

・ウエハーの需要は19年後半からの回復を想定
 20/3期の連結業績について企業価値研究所では、従来予想を売上高1兆6800億円→1兆6600億円(前期比4%増)、営業利益4500億円→4300億円(同7%増)へ下方修正する。従来、塩ビ樹脂やシリコンウエハーなど主要製品の販売数量増と値上げによる増収、増益を見込んでいた。見方に大きな変更はないが、米国の塩ビ樹脂の市況が想定を下回っているほか、固定費負担も増加しているため、全般に予想を引き下げた。低迷している半導体デバイスの市況は19年後半には拡大に転じ、ウエハーの需要も回復に向かうと考える。続く21/3期以降も、主要各門がいずれも業績を拡大し、連結全体で増収、増益基調が続く見通しだ。増配など株主還元の強化にも期待したい。

・4Qに減速したが、前期は全部門が増収、増益に
 19/3期の連結営業利益は前期比20%増の4037億円で着地。設備の加速償却などを実施したため4Qは前年同期比で減益となり、通期でも当研究所が想定していた4300億円を下回ったが、半導体シリコンなど全部門が数量増と市況上昇などで増収、増益となった。

・リスクファクター ~半導体市況の回復の遅れなど

・アナリストの投資判断 ~足元の株価には割安感があり、株価は引き続き上昇へ
 18年1月に上場来高値をつけた株価は、半導体シリコンの需給悪化などが懸念されて年末にかけて下落したが、19年に入って底入れし、値を戻しつつある。足元では今期の当研究所予想連結PERで約13倍と、電子材料メーカーの平均をやや上回るが、同社の過去の水準を下回る。半導体デバイスの市況は依然低迷しているが、塩ビ・化成品など他の各部門も含めて順調な業績拡大が見込まれる点を考慮すると、同社の過去の平均的なレンジの下限に近い同15倍程度の評価は可能であり、株価は引き続き上昇に向かうと考える。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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